仕事・人生観など「ひとづくり社長」の元気が出るコトバ

中島 彰彦

2012年12月21日

引き継ぐということ

12月は社員とお取引先へ同行しています。

 

毎年お伺いするお客様、数年ぶりにお伺いするお客様、

初めてお会いするお客様・・・実にさまざまです。

しかしどのお取引様へいっても感じることがあります。
お取引いただいている企業は、
先輩が開拓して、関係性を築いて・・・
先輩から後輩へと引き継がれながら今もお取引をいただいている、ということ。


それを社員たちには改めて感じてほしいと思います。
 
どの仕事でも、自分の仕事を引き継ぐことがあると思います。
引き継ぐということは、
「上司からの指示でAさんからBさんに引き継ぐ」
ということではないと思います。 

私は前職のレストランで24,5歳の時に沖縄の支店長をしており、
アルバイトを含めて80名ほどの部下がいました。

当時は、沖縄の人間と沖縄以外の人間とは軋轢があり、
初めは私もうまくコミュニケーションが取れませんでした。

しかし、一人ひとりのスタッフと話をして、コミュニケーションをとり
少しずつ心を通わせられるようになり、チームワークを高めていきました。

その強いチームワークで業績を伸ばし、売上No1店舗になりました。 
私はその店を離れるとき、ある人を後任に指名しました。
前任の店長が後任を指名するというのは、異例のことでしたが、
私は大事に育てた店を、誰や彼やに簡単に引き継ぎたくなかったのです。

私のやり方をよく分かってくれている人に、
何よりも社員たちを大事にしてくれる人に、任せたいという気持ちでした。 

我々も、担当している取引先様を引き継ぐときは、
表面的に業務上のことだけではなく、
この人だったら私と同じ思いで担当してくれるという人に
引き継ぐという気持ちが大事だと思います。

それが本当の引き継ぎだということです。 
一方、引き継がれた方は、それまでの前任者の苦労や努力、
その思いまで背負うという覚悟を持っていただきたいと思います。

投稿者: 中島 彰彦 日時: 2012年12月21日 09:46 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ