仕事・人生観など「ひとづくり社長」の元気が出るコトバ

中島 彰彦

2012年09月24日

リッツ・カールトンの講演より 2

リッツ・カールトンでは、従業員全員がVISIONと共通言語を共有し
みなが同じをビジョンを持って仕事をしています。

トイレでは、次の人のためにトイレットペーパーを三角に折って出るそうです。
洗面台に水が飛び散っていたらタオルで拭く。
このような他人への心配りを徹底し、習慣化しているそうです。
日ごろから行い、それが習慣となり積み上がっていくと、
自然と気配り心配りができるようになり、人間性が高まっていきます。
高野さんはこれを「心の筋力をつける」と表現されていました。
私もこの言葉が大好きになりました。

実は、この話を社員にした後、トイレに行きますと、
トイレットペーパーが三角に折ってあり、散った水を拭くタオルも設置されていました。
すぐに実行してくれた人が社内にいてくれたんだな、とうれしく思いました。

その後もトイレに行くと三角に折ってありました。
しかし、昼過ぎに行くと、誰かが油断してしまったのでしょうか、
ペーパーがだらりと下がっている状態でした。
すぐに徹底されることはなかなか難しいのかなと思います。

しかし、このように次の人のことを考えて、
実行してくれている人がいることを、嬉しく感じます。
こういうことは、誰かが地道に、継続的にやり続けないと、
広がっていかないことだろうなと思います。

トイレのペーパーを三角に折ること、洗面台をきれに拭くこと、
これは心の筋肉を鍛えているのです。
心の腕立て伏せをしているようなものです。

しかし、すぐに筋肉がつくことはありません。
それでも、一日一回ペーパーを三角に折ること、
これが「心の腕立て伏せ一回」と考えて、毎回続ける。
一回ごとに心の筋肉が大きくなる。
自分の心が人間的に大きくなってきているんだと、
人間性が少しずつ高まっているんだと、そう思えばいいのです。

そう考えて、自分の家庭の中でも、公衆トイレでも、お店のトイレでも、
自分の心の筋肉を鍛えれば良いのです。

みんながそういう風に考えるようになれば、
良い国になるし、良い地域になっていくのです。

「これだけの少人数がやっても・・・」とやる前からから諦めるのではなく、
自分ひとりだけでもやってみて、地道にやっていくことが大切です。
「やること」によって、人間は少しずつ成長していくのだと思います。

投稿者: 中島 彰彦 日時: 2012年09月24日 11:07 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ