不滅の法灯
日本仏教の総本山で、日蓮、親鸞、聖徳太子などが祭られています。
50ほどの寺がある中で、一番中核になるのが根本中堂です。
その中には「不滅の法灯」という、最澄が中国から仏教を取り入れて以来
1,200年間灯りの消えたことの無い灯籠があります。
毎日、修行僧たちが菜種油を継ぎ足して灯を守っているそうです。
信長が比叡山を焼き討ちしたときも、ひとつは東北の末寺に分けて、
ひとつはお坊さんが灯を持って下山して、守ったそうです。
油を切らして灯りが消えると、暗闇の中敵に攻め入られてしまいます。
油を切らすことが“油断”であり、“油断大敵”の言葉の由来です。
毎日油を注ぐということが、いかに大切か。
心に隙があれば、灯は消えてしまいます。
たとえば、システム関連会社がデータのバックアップを取っているのは、
油断してデータが全部消えてしまったら、
財産を全部失ってしまうかもしれないからです。
ですから、油断しないで、絶えざる運用管理をしています。
油断をすると取り返しのつかない事態になることもあります。
来年、弊社は設立30年目を迎えますが、
油断をすると、古くからのお客様との灯が消えてしまいます。
残念ながら、実際に消えてしまったり、
まさに今、消えかかっているところもあります。
代々先輩たちが受け継いできた
その灯を私たちの代で消してはいけません。
いただいたご縁を次の世代へ受け継ぐために
我々は油断をすることなくその灯を守り続けていくのです。