新入社員から学ぶこと
新入社員が営業で頑張る姿を見て、先輩社員は気づくことがあると思います。
仕事をする上では、先輩から教えることだけでなく、後輩から学ぶことはたくさんあります。
先輩は後輩を指導しますけど、後輩も先輩をよく見ています。
新入社員は身近な先輩を社会人のお手本とします。
ですから、後輩を持つ先輩社員は、それにふさわしい態度、行動はもちろん、
挨拶、身だしなみから意識してほしいと思います。
私が20代のころ、新しく赴任してきた上司と営業同行する機会がありました。
その方は入社以来、工場の資材部にいた方でしたので、
営業をしたことはありませんでした。
人間的にはとてもいい方なのですが、そのままの外観では営業できないと思い、
スーツを買っていただけないでしょうかとお願いしました。
スーツだけでなく、眼鏡や名刺入れなども営業にふさわしいものに変えていただき、
名刺交換のやり方も私が指導いたしました。
その方からは、「当時は部下のお前にそこまで言われて悔しかった。
しかし、お前から言われなかったら自分は変われなかった。感謝している」といわれました。
その方はその後様々な部署、会社でご活躍されました。
普通の人は上司にそんなこと言えませんが、
私はいい上司になってほしいと思い勇気を持って提言しました。
ですから、新入社員も先輩だから何も言わないのではなく、
正しいことは正しい、間違っていることは間違っていると言えなくてはいけません。
また、仕事をしている中で、周りから気づかされることはたくさんあります。
お客様、上司・同僚・部下、関係なく周りの方から学ぼうという気持ちを
忘れないでいただきたいと思います。