仕事・人生観など「ひとづくり社長」の元気が出るコトバ

中島 彰彦

2012年03月16日

厳しさとは

先日外部のセミナーに参加してきました。

バブル崩壊からは21年、リーマンショックからは5年たっていますが、
世界恐慌は20年で回復したのに、それよりも長く日本は低迷しています。
その間、少子高齢化、健康保険の問題、年金の問題、消費税の問題だとか、
ずっと討議しています。要は、問題をずっと先送りにしてきただけだ、と
セミナーで話をされていました。

私はそれを聞いたとき、会社も個人も同じだと感じました。
問題があっても先送りにしているだけ。
何の解決もなされず、延命措置を取っているだけなのです。
恐いのは、少し利益がでたり、売上が上がると、
問題が解決できたと錯覚してしまうことです。

個人もずっと同じことを指摘・指導されながら、
根底的な問題は全く解決されないまま、
目隠しして、ごまかして、解決したような振りをしていることがあります。

ですから、そういう部門、個人には厳しく指導します。

お客様にも、スタッフにも、部下にも、上司にも良い顔をすることは、
一見優しく見えるでしょう。
しかし、誰にでも良い顔ばかりしているとどこかに歪みが生じます。
これは、八方美人というのです。

厳しさは、期待や信用の裏返しなのです。
あなたを信用しています、もっと出来るはず、もっと頑張ってほしい
という思いが奥にあるのです。
ですから、あえて厳しくしているのです。
「厳しい」と「優しくない」はイコールではありません。
本人に期待をこめて厳しくしているのです。
ぜひ「厳しさ」と「優しさ」の本当の意味をご理解いただきたいと思います。

厳しい指導を受けた際は、社長はここまで期待してくれている、
とプラスに捉え、発憤してほしいと思います。

来期まであとわずかですが、
各人が自分の問題を先延ばしせず、
解決するように行動していただきたいと思います。

投稿者: 中島 彰彦 日時: 2012年03月16日 11:40 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ