紹介の重み
仕事では、人から紹介してもらったり、
人に紹介をしたり、ご縁がつながることはよくあることです。
人から紹介を受けること、これはすごく重いことなのです。
その人が長年かけて築き上げた信用、信頼関係をも
すべて引き継いでいくということです。
関係性は一朝一夕でつくれるものではありません。
仕事関係で、紹介をいただいたにもかかわらず失敗をすると、
紹介してくれた人の信頼まで失ってしまいます。
きちんと対応して当たり前、うまくいって当たり前のことです。
昔、私が営業担当だったころ、商社を担当しておりました。
ゼロからのスタートでしたが、一生懸命営業をして
一社とつながることができ、そこの部長さんから可愛がっていただきました。
当初は宛名の筆耕、葉書1枚数十円という小さなビジネスでしたが、
一つ一つ確実に対応して、信用を積み重ねていきました。
私は、その業界の交流会があることを知っていましたので、
他の会社を紹介してほしいとお願いしました。
すぐに紹介していただき、私も営業に行かせてもらいました。
その進捗や経過は、私の上司ではなく、紹介してくれた部長さんに
細かく報告しておりました。
そして、ビジネスが成約したときには、真っ先にその部長さんに御礼に行きました。
すると嬉しかったのかさらに紹介して頂きました。
相手の立場を考えるとわかると思いますが、
相手も気になっていますから、随時報告があると安心します。
紹介してよかった、と思えたら次も力になろうと思うものです。
初めに井戸を掘った人の大変さはその人しかわかりません。
絶対に忘れてほしくないのは、「紹介いただくこと」への感謝です。
また、いただいたご縁を大切に、発展させていくことが
その人への恩返しにつながります。