仕事・人生観など「ひとづくり社長」の元気が出るコトバ

中島 彰彦

2012年02月02日

セクショナリズムの打破

どこの会社もそうだと思いますが、当社は毎年「年度方針」を立てます。
今期どこへ向かうのか、社員に目的を指し示すのは経営者である私の仕事です。

過去の方針を振り返ると、弊社の業績が厳しかった4年前に、
一行目に書いていたことは
「セクショナリズムを打破して、広い視野で仕事に取組む」という言葉でした。

セクショナリズムというのは、一言でいえば、
自分のことしか見えていないという状態、全体が見えていない状態です。
極端にいうと、自分の部署は黒字でも全体が赤字で会社がつぶれること、
これがセクショナリズムなのです。

では、全体が見えていない人(自分のことしか見えていない人)が、
自分のことだけでもきちんと理解できているのかというと、
そうではないと思います。
矛盾したことをいいますが、
自分のこともわかってないから全体的なことがわからないのです。

セクショナリズムを解消するために、様々な事を行ないます。

例えば人事異動。
経営全体を見るために、互いに相手のことを知るために、
営業から管理部へ、本州から九州へ・・・
異なる部署、異なる立場を経験することによって理解できることがあります。

また、朝礼等での発信。
朝礼や会議などを利用して、自分の部署の行動や進捗、
例えば、私たちの部署では○○を目的として、今こういう動きをしていますと発信します。
情報を開示、共有することで、周りからの情報が入ってきます。

自分たちも他部門への関心が高まり、相乗効果が見込めるでしょう。


自分のことや自分の部署のことしか考えていない人に
悪気があるわけではありません。
しかし、それがセクトがある人だといわれるのです。

会社が、全体が、他部署がどういうことをしているかがわかり、
自分の範疇を超えて会社の目的目標のために考えることが不可欠です。
セクショナリズムを打破していかなければ、真の戦いはできません。

投稿者: 中島 彰彦 日時: 2012年02月02日 11:53 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ