仕事・人生観など「ひとづくり社長」の元気が出るコトバ

中島 彰彦

2011年12月28日

時がたてば・・・

今年も残すところわずかになりました。
この時期は、年末挨拶回りや年賀状書き、大掃除や忘年会など、
毎年慌しい日々が続きます。

我社でも大忘年会や各部署の忘年会など行なわれています。
忘年会は文字通り、今年起こったいいこと・悪いこと・・
すべてを忘れて新年を迎えようというものです。
しかし、忘れていいことといけないことがあります。

問題を解決するのに、「時間が解決する」という方法を取る人がいます。
時間の経過の中で、嫌なこと、失敗したこと、辛かったことを
忘れてしまうという方法です。
私はこの方法は安直だと思いますし、あまり好きではありません。

忘れることも必要ですが、心に刻むことが大事だと思います。

失敗したこと、辛かったことを心に刻まず、振り返りもしない人は
また同じ壁にぶつかります。
失敗した原因を突き詰めていないので、同じことを繰り返すのです。

人間は大きな挫折をしたり、大病を患ったり、破産をしたり・・・
大変な目に遭った人がよみがえり、飛躍することが多いです。

それは、本当の意味で自己を振り返るからです。
どこに問題があるのか、自分自身と向き合い深く掘り下げるからです。

これは人から言われて分かるものではなく
自分自身で気づかないと意味がありません。
来年いい年を迎えるために、自分自身で気づくことが大切です。

時間の経過とともに、解決するということはありません。
記憶の影に隠れていることを解決と勘違いしているだけです。

本当の解決方法は、失敗したことを二度とやらないということでなく、
もう一度チャレンジし成功に結びつけて、成功体験をもって忘れていくこと。
そのために自己を掘り下げること。
これが本当の解決方法です。

この年末に、ぜひ自己を振り返っていただきたいと思います。

投稿者: 中島 彰彦 日時: 2011年12月28日 11:32 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ