時がたてば・・・
今年も残すところわずかになりました。
この時期は、年末挨拶回りや年賀状書き、大掃除や忘年会など、
毎年慌しい日々が続きます。
我社でも大忘年会や各部署の忘年会など行なわれています。
忘年会は文字通り、今年起こったいいこと・悪いこと・・
すべてを忘れて新年を迎えようというものです。
しかし、忘れていいことといけないことがあります。
問題を解決するのに、「時間が解決する」という方法を取る人がいます。
時間の経過の中で、嫌なこと、失敗したこと、辛かったことを
忘れてしまうという方法です。
私はこの方法は安直だと思いますし、あまり好きではありません。
忘れることも必要ですが、心に刻むことが大事だと思います。
失敗したこと、辛かったことを心に刻まず、振り返りもしない人は
また同じ壁にぶつかります。
失敗した原因を突き詰めていないので、同じことを繰り返すのです。
人間は大きな挫折をしたり、大病を患ったり、破産をしたり・・・
大変な目に遭った人がよみがえり、飛躍することが多いです。
それは、本当の意味で自己を振り返るからです。
どこに問題があるのか、自分自身と向き合い深く掘り下げるからです。
これは人から言われて分かるものではなく
自分自身で気づかないと意味がありません。
来年いい年を迎えるために、自分自身で気づくことが大切です。
時間の経過とともに、解決するということはありません。
記憶の影に隠れていることを解決と勘違いしているだけです。
本当の解決方法は、失敗したことを二度とやらないということでなく、
もう一度チャレンジし成功に結びつけて、成功体験をもって忘れていくこと。
そのために自己を掘り下げること。
これが本当の解決方法です。
この年末に、ぜひ自己を振り返っていただきたいと思います。