仕事・人生観など「ひとづくり社長」の元気が出るコトバ

中島 彰彦

2011年04月06日

人材育成において大事なこと

新入社員が入社し、早速教育や研修がスタートしているでしょう。

新入社員育成は、教育担当者、人事担当者、配属先の先輩・上司だけでなく
社員全員で行なわなければいけないと思います。

そこで、人材育成で大事なことを考えてみました。

その原点は、感謝と感動であります。

 


感謝の心が無い人間には、何を教えても何も入りません。
人間は、勝手に産まれて育ってきたなどと大それた事を思うと大間違いです。
今の自分があるのは、どれだけの方のおかげなのかを考えていただきたいと思います。
もともと、人間は生きている以上、何らかの形で人の力を借りているものです。
出勤してくるにしても、電車やバスの運転手さんに運転していただいています。
ひとりで電車賃を払って出勤してきているという考え方自体が間違いです。
自分がここにいるのはたくさんの方の力があってこそだと自覚し、
感謝の気持ちを忘れないでほしいと思います。
 

また、感動しない人間、心が震えない人間には、どのようなことを言っても響きません。
人間の体がどこから動き出すかという原理原則を考えてみてください。
手足から勝手に動くものではありません。
心に感動するものがあって、刺激を受けるものがあって、心が震えだして、
はじめて脳に伝わって、「よし、やらなければいけない」という気持ちになって、
手足が動き出す、行動に出るという仕組みです。
感動が無い人間が、行動に出ることは無いのです。
 

勉強をして経験をして、知識は高めていっていただきたいですが、
心はいつまでも少年、少女のように純粋な心で生きて欲しいと思います。
 

そういう人を育成するのにはよい指導者が必要です。
先日の春の選抜高校野球大会で、東海大相模高校が優勝しました。
門馬敬治監督が言われていたことに、人材育成のポイントがあるなと思いました。

ひとつは、過去の優勝チームの監督さんと交流を深め、指導を受けたそうです。
過去の優勝監督のところに出向いて、選手の育成方法を習ったということです。
習ったことを素直に実行したから、日本一になれたのです。 

それとチームのメンバーと毎日話し合ったそうです。
勝つためについて、チームワークについて、各人と話し合いました。
 

この2ポイントだと思います。
できる指導者は、できていないことを自覚して、自分より優秀な指導者に
どうしたら良い指導者になれますかと聞くことができます。
我流でやると思うと、いつまでも成長しないのです。
プライドを捨て、自分より優秀な人に素直に聞くということです。
全国1位になりたいと思ったら、全国1位になった人に聞けばよいのです。

それから、チームワークを高めるためには、
チームが一体にならなければならないので、チームで良く話し合えばよいのです。
メンバーと向き合い毎日話をしたいらよいのです。
 

そうして、お互いに気付き、成長するぞという強い思いで行動したら、
最強のチームにつながるのだと思います。



これから成長していく新入社員、育成をする先輩方、指導者の方に

少しでも共感していただけたら幸いです。
 

投稿者: 中島 彰彦 日時: 2011年04月06日 11:16 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ