新入社員の皆さんにお願いしたいこと
いよいよ社会人生活がスタートします。
期待や不安、とまどいがあるでしょうが、この気持ちを忘れずに、
邁進していただきたいと思います。
ここ数年、厳しい経済情勢、雇用情勢が続いています。
しかし、このような時代だからこそ、原点に戻り、
当たり前の事を当たり前にやることが大切だと思います。
その中でも新入社員の皆さんにお願いしたいことが5つあります。
以前、講演を聴く機会があり、大変感銘を受けた大畑誠也さん(※)の教えです。
1.日本一挨拶ができる人間になってください。
誰にも負けないくらいの大きな声で挨拶、返事をしてください。
挨拶に特別な能力は必要ありません。仕事も人間関係もすべて、挨拶から始まります。
2.体力をつけてください。
若い皆さんは我々よりも体力はあると思いますが、体調が悪ければいい仕事はできません。
体が資本。まずは丈夫な体づくりです。
3.感性を磨いてください。
これは芸術の感性ではありません。人の気持ちがわかる人間になってほしいということです。
まずはここまで育ててくれた親の気持ち。採用してくれた人事担当者の気持ち、上司、先輩の気持ち・・
そして忘れてはいけないのが採用されなかった人たちの気持ち。
皆さんがいるその会社に、入りたくても入れなかった人も大勢います。
たくさんの応募の中から選ばれた、その覚悟を持っていただきたいと思います。
4.集中力を持ってください。
集中力とは、すぐやる、必ずやる、出来るまでやるということ。
まずやってみなければ何もできません。
5.深くものを考えてください。
そして、自分の意見を持ってください。
「みんながこう言っています。」「○○さんがこう言っています。」という言葉は嫌いです。
「私はこう思います」と、自分で考えた自分の意見を言ってください。
しかし、自分の考えを持つことと意固地は違います。間違った意見を通せというわけではありません。
違うと言われたら、再考することも必要です。
その時に、なぜ違うのか、どうすればよいのか深く考える習慣を付けてください。
当社にも新入社員が入社しました。早速研修を始めています。
私は毎年、日本一の新入社員だと思っています。
それは、本人たちが日本一なのではなく、育成する側、社員全員が
日本一の人材にするぞという思いなので、
日本一の新入社員に育つのだと思います。
先輩方は自分の部署に配属される、されないに関らず、
誇りと愛情を持って人材の育成をしてほしいと思います。
新入社員の皆さんは、ぜひ今日の気持ちを忘れずに新しいステージを進んでください。
※大畑誠也さん
現在、九州ルーテル学院大学客員教授。
熊本県で複数の高校の校長を歴任し、
廃校寸前の高校やかつての名門校を次々と再建した方です。