仕事・人生観など「ひとづくり社長」の元気が出るコトバ

中島 彰彦

2009年09月24日

あきらめる

「あきらめる」という言葉があります。

マイナスの要素を持つ悪い言葉のように聞こえます。

 

  しかし、「あきらめる」の語源は、『あきらかに見る』です。
『現状を明らかに見ること』を「あきらめる」というのです。

 例えば、営業をしている人の場合、
ずっと訪問している企業に需要があるのかないのかを
見極められないのは、
明らかに見ていない証拠なのです。

需要がないということが分かったら、もう訪問してはいけないのです。
きちんと見ている人間は、潔くあきらめます。
だけどよく見ていないから、どうにかなるのではないかと考えるわけです。  

もちろん、きちんと見ずに、力を尽くさずに、あきらめてはいけません。
そこが、私のいう「あきらめる」と「あきらめてはいけない」の違いです。
「あきらめる」という語源を知れば、私の話していることがご理解いただけると思います。 

人間には、自分で自由になるものと自由にならないものがあります。

あきらめることとあきらめてはいけないことを、
自分で自由になるものと自由にならないものとを、きちんと分けるわけです。
そして、自分ができることは何かを見極め、どのようにするのかを考えることが正しく、
自分が自由にならないことを考えていてもいけません。
まだ見もせずにしないことをあきらめるな、というのです。

すべての業務に対して、そして自分自身に対しても、
あきらめるということを知ってほしいと思います。

 

投稿者: 中島 彰彦 日時: 2009年09月24日 11:55 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ