やらされている百発よりやる気の一発
WBCで日本が世界の頂点になりました。
しかも2連覇です。私は野球が大好きですから本当にうれしかったです。
チームが同じ目標に向かって一つになったこと、
一人ひとりが自分の役割を果たしたこと、
そしてチームリーダー、イチローの強い影響力があってこその
世界一だと思います。
私が好きな雑誌にイチローの高校時代の監督の話が紹介されていました。
「やらされている百発よりやる気の一発」 中村 豪
中村監督が部員たちに言い続けた言葉です。
やらされた百発よりも自分でやるんだ」と思った一発のほうが
いかに効果があるかということです。
これはそのまま我々の仕事の中でもあてはまります。
上司から指示を受けやらされている百発なのか、
自分で自分の思いをこめた一発なのか、
本当に当るか当らないかはそこが大きな違いです。
やらされているうちはどれだけ行動しても結果はでませんが、
自発的に自分で思いをこめ行動するならば結果はついてくる
ということだと思います。
また、イチローは甲子園出場がかかった試合で負けたとき、
他の選手は泣き崩れていたのに、真っ先にユニフォームを着られずに
応援席にいた同級生にごめんなと謝りにいったといいます。
自分のことよりも相手のことを思う気持ちが現れた行動です。
そして今や、世界のイチローになっていますけれども、
高校の恩師のところには、毎年正月に挨拶にいくそうです。
どんなに有名になっても謙虚さを忘れず、偉そうなところもありません。
その生き方、姿こそが、人をあれだけひきつける人間になるんだと思います。
彼のバックボーンは、謙虚さと、相手を思う心と、自発的なやる気の一発です。
その思いが、WBCの最後の逆転ヒットを打ったんだということを、
誰かに伝えていただきたいです。
そして、私たちも実社会の中で、その思いを持ち、
人から言われて動くのではなく、自ら動く生き方をしていただきたいと思います。