周囲を見渡すこと耳を傾けること
先日出張の際、飛行機に乗りました。
その日はほぼ満席で、私はめずらしく最後尾の席に座りました。
初めて知ったのですが、最後尾の席には荷物を入れる棚はないのです。
ですから、荷物は前の席の棚に入れるか、足元に置くしかありません。
アナウンスでも「荷物は最寄りの棚か、足元にお置き下さい」と
繰り返し案内をしています。
ところが、後から乗ってきた人が、自分の座席の上の棚に荷物が入っていることに驚き、
「ここに荷物を入れている人は誰?」と周りの人に聞き始めました。
アナウンスを聞けば、周囲を見渡せば、
「最後尾の席には棚が無いんだ、だからその人の荷物が入っているんだ」という
状況判断が出来るのに、その人はまったく気付きません。
そして係員を呼んで、「この荷物は誰の荷物?」と聞いていました。
「この棚は自分のものなんだ、自分以外の荷物が入っているはずがないんだ」と
頭から決め付けているから、そのような行動しかできないのです。
私も含め、周囲でその様子を見ていた人は苦笑するしかありません。
このことは、普段の仕事や生活の中でも同じことが言えると思いました。
周りの状況を見渡したり、人の言うことに耳を傾ければ、
自分の行動や考えが間違っていたときに気付くことができます。
昔と同じ考え、一つの考え方に固執して、自分は間違っていないんだと貫くことは、
時に周囲に迷惑をかけてしまいます。
間違っていることに気付いたときは、軌道修正をすればよいのです。
それは勇気がいることですが、間違っているんじゃないかと思いながらも
考えを変えずに進むことが、取り返しのつかない事態に発展してしまうのです。
世の中の流れとともに、考え方ややり方も変わるものです。
すべてが昔と同じということはありません。
その時、その時で状況判断をしなくてはなりません。
そのためにも、周囲を見渡すこと、人の話に素直に耳を傾けることが必要です。