仕事・人生観など「ひとづくり社長」の元気が出るコトバ

中島 彰彦

2007年12月25日

周囲を見渡すこと耳を傾けること

先日出張の際、飛行機に乗りました。
その日はほぼ満席で、私はめずらしく最後尾の席に座りました。
初めて知ったのですが、最後尾の席には荷物を入れる棚はないのです。
ですから、荷物は前の席の棚に入れるか、足元に置くしかありません。

アナウンスでも「荷物は最寄りの棚か、足元にお置き下さい」と
繰り返し案内をしています。

ところが、後から乗ってきた人が、自分の座席の上の棚に荷物が入っていることに驚き、
「ここに荷物を入れている人は誰?」と周りの人に聞き始めました。

アナウンスを聞けば、周囲を見渡せば、
「最後尾の席には棚が無いんだ、だからその人の荷物が入っているんだ」という
状況判断が出来るのに、その人はまったく気付きません。
そして係員を呼んで、「この荷物は誰の荷物?」と聞いていました。

「この棚は自分のものなんだ、自分以外の荷物が入っているはずがないんだ」と
頭から決め付けているから、そのような行動しかできないのです。

私も含め、周囲でその様子を見ていた人は苦笑するしかありません。

このことは、普段の仕事や生活の中でも同じことが言えると思いました。

周りの状況を見渡したり、人の言うことに耳を傾ければ、
自分の行動や考えが間違っていたときに気付くことができます。
昔と同じ考え、一つの考え方に固執して、自分は間違っていないんだと貫くことは、
時に周囲に迷惑をかけてしまいます。
間違っていることに気付いたときは、軌道修正をすればよいのです。
それは勇気がいることですが、間違っているんじゃないかと思いながらも
考えを変えずに進むことが、取り返しのつかない事態に発展してしまうのです。

世の中の流れとともに、考え方ややり方も変わるものです。
すべてが昔と同じということはありません。
その時、その時で状況判断をしなくてはなりません。
そのためにも、周囲を見渡すこと、人の話に素直に耳を傾けることが必要です。

 

投稿者: 中島 彰彦 日時: 2007年12月25日 14:17 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ